一般社団法人戸越銀座エリアマネジメントと日立システムズは11月20、21日、戸越銀座商店街内の14店舗を対象に、戸越銀座ポイントの導入に向けた実証実験を実施した。事前に募集した100人のモニターが参加した。
戸越銀座ポイントは、戸越銀座商店街のみで利用が可能なデジタル地域通貨で、スマートデバイス上で動作するウェブアプリケーションを通じて商店街にある飲食店などの各店舗での支払いなどが可能になるほか、地域に密着した呼び込み施策として展開することができる。実証実験を通じて戸越銀座エリアマネジメントは、店舗を含めた利用客のサービス受容性とマーケティング効果を確認し、地域内でのコミュニケーションの活性化や経済の循環につなげていく。
実証実験を実施する戸越銀座商店街(左)とウェブアプリケーション(右)(出典:戸越銀座エリアマネジメント、日立システムズ)
戸越銀座ポイントを支えるキャッシュレス基盤には、日立製作所研究開発グループが開発した基盤を採用している。各種決済機能はAPI(アプリケーションプログラミングインターフェース)として搭載されており、低コストで安全な情報管理を行うことが可能。将来的には生体認証を活用した本人確認などの機能も搭載する予定で、チャージや支払いなどがより安全で便利になるよう拡張していく予定だという。
戸越銀座エリアマネジメントは、戸越銀座ポイントの利用範囲を戸越銀座商店街に限定することで、地元の金融機関とも連携した地域内での経済循環が可能になるとしている。また利用客の購買履歴などのデータを収集/活用し、新たな集客や販促施策への活用も予定している。将来的には、チャットボット機能を活用したおすすめ店舗紹介のほか、スタンプラリーなど商店街の魅力を知ってもらう仕組みなどの新機能を導入することで、利用客が何度も訪れたくなる商店街を目指していく。