AWS re:Invent

AWSが新しいコンピュートインスタンス発表--「Graviton2」を使用した「C6gn」など

Natalie Gagliordi (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2020-12-02 13:17

 Amazon Web Services(AWS)は米国時間12月1日、一連の新しいコンピュートインスタンスを発表した。今回発表された主な内容には、「Amazon EC2」の5つの新インスタンスタイプ、「AWS Outposts」の2つの新しいSKU、米国に設置される3つの「AWS Local Zones」などがある。

 新しく追加されたEC2インスタンスには、「AWS Graviton2」プロセッサーを使用した「C6gn」インスタンスが含まれている。このインスタンスは最大100Gbpsのネットワーク帯域幅を持ち、x86ベースの同クラスのインスタンスと比べ、価格性能比が最大で40%向上しているという。

 2019年に発表されたGraviton2は、AWSと同社のグループ企業であるAnnapurna Labsが設計したARMベースのプロセッサーだ。Graviton2はクラウドネイティブアプリケーションに最適化されており、64ビットの「ARM Neoverse N1」コアをベースとして設計されている。

 今回、新たに発表されたEC2インスタンスには、他に次のようなものがある。

  • グラフィックスを多用するアプリケーション向けの、AMDのGPUを使用した「G4ad」インスタンス
  • 「Intel Xeon Scalable」プロセッサーを使用した「M5zn」インスタンス。オールコアターボを使用して最大4.5GHzの周波数で動作し、現行のM5インスタンスと比べコア当たりの計算性能が最大45%向上している
  • Intelのプロセッサーを使用した、従来より大容量のローカルHDDストレージを持つ次世代のストレージ最適化インスタンスである「D3/D3en」
  • 同サイズの「R5」インスタンスと比較して3倍のパフォーマンスを実現した、「Amazon Elastic Block Store」(EBS)向けのメモリー最適化インスタンスである「R5b」。AWSによれば、R5bはAmazon EC2で利用可能なものとしては最高のブロックストレージパフォーマンスを実現しているという

 AWSはその他にも、AWS Outpostsに1Uサーバーと2Uサーバーのフォームファクタ―を持つ製品を追加した。同社は、フォームファクターが小さいほど、空間的に制約がある拠点でもAWSをオンプレミスで利用しやすくなると述べている。またAWSは、「AWS Local Zones」をボストン、ヒューストン、マイアミにも拡大する。2021年には、同サービスを新たに全米の12都市に展開する予定だという。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]