業務アプリ構築PaaS「kintone」をはじめとするクラウドサービスや製品を提供するサイボウズは、2016年から開催、毎年多数の人たちが訪れる自社イベント「サイボウズデイズ 2020」を開催した。
例年同様幕張メッセでの開催となった東京会場は、11月11~13日に開催。12月3~4日にオンライン開催する大阪会場に先立ち、新型コロナウイルス感染症対策を講じての実施となった。テーマを「エゴ&ピース」としたイベントの模様をレポートしよう。
幕張メッセの東京会場では大きなテーマが出迎える
広い会場の4隅と中央突き当たりに大きなステージが用意され、講演やセッションが行われた。基調講演など大きなイベントでは、3つのステージが合体することもある。中央エリアには、サイボウズのプロダクトや関連する製品を販売するパートナー企業がブースを出していた。
入口にはミニゲームが楽しめるコーナーが用意されていたり、時々ブースツアーを行ったりと盛りだくさん。ブースエリアの中にもミニセッションを行うステージがあり、常にあちこちで何かが行われていた。
サイボウズ 青野社長の講演は大規模に開催
セッションの様子は別途紹介するので、今回はブースを中心に紹介する。ほとんどがkintoneと関連するプラグインやサービスを提供する開発会社だ。
注目を集める入出力拡張サービス--トヨクモ
9月に女優の村上穂乃佳さんが出ているテレビCMを実施したトヨクモ(品川区、旧サイボウズスタートアップス)は、覚えている人も多いだろう。CMでは安否確認サービスを推していたが、実はkintoneの関連サービスを多数提供している。多くの企業が導入しており、2020年9月には東京証券取引所マザーズ市場へ上場も果たしている。
トヨクモの取締役 マーケティング本部長 田里友彦氏は、「ひっきりなしにお客さまが来ていただいて、ものすごく商談ができています。kintoneを導入している人や本格的に導入検討している人が多く、やはり『FormBridge』と『プリントクリエイター』が刺さっています。CMのダンスを踊りながらブースに来る人もいました(笑)」と語る。
「FormBridge」は、kintoneアカウントがない人でも情報を入力できるウェブフォームサービスで、「プリントクリエイター」は印刷機能を拡張する連携サービス。データ入力や帳票出力はどの企業でも行うので、注目度が高いそうだ。
トヨクモの田里友彦氏