Oracleは米国時間12月11日、本社をシリコンバレーからテキサス州オースティンに移転したことを明らかにした。従業員に「勤務場所と働き方について、さらなる柔軟性」を提供するとしている。
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Oracleは米証券取引委員会(SEC)に提出した書類の中で、「役割によって異なるが、多くの従業員は自分で勤務場所を選択し、部分的または完全な在宅勤務を今後も続けられる」と説明した。同社は2018年、オースティンに大規模なキャンパスを開設している。カリフォルニア州レッドウッドシティの現本社の職員をオースティンに移動させる計画はないと報じられている。
Oracleは、レッドウッドシティのほか、デンバーやシアトル、バーモント州バーリントン、フロリダ州オーランド、カリフォルニア州サンタモニカなどの全米各地の主要な施設は今後も維持していくとしている。今後さらなる拠点を開設する予定だという。
同社は、「仕事に対するより現代的なアプローチを導入することで、従業員の生活の質とアウトプットの質をさらに高めることを期待する」としている。
新型コロナウイルスによる都市封鎖を受け、従業員の在宅勤務が続いたことなどから、Oracle以外にも複数のテクノロジー企業が従業員の柔軟な働き方について検討している。FacebookやTwitterは、一部の従業員に恒久的な在宅勤務を認める方針を示している。しかし、Oracleが示しているように、オフィスはまだ過去のものとなっているわけではないかもしれない。Googleはパンデミック収束後の在宅勤務について、より慎重なアプローチを取ることを明らかにしていると報じられた。
TeslaとSpaceXの最高経営責任者(CEO)Elon Musk氏は先週、個人的にテキサス州に転居したことを明らかした。Musk氏は5月、Teslaの本社をテキサス州かネバダ州に移転する予定だとツイートしている。Teslaは現在、オースティン近郊に新しい工場を建設中だ。SpaceXはほぼ創業時からテキサス州で事業を展開している。それでも、両社は現在もカリフォルニア州を拠点に事業を運営している。
Hewlett Packard Enterprise(HPE)も12月に入り、カリフォルニア州サンノゼからヒューストンに本社を移転すると発表した。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。