2021年が幕を開けて早くも2月に入っている。新型コロナウイルス感染症の影響で、毎年1月に米ラスベガスで開催されるCES(コンシューマーエレクトロニクスショー)がオンライン開催に切り替わるなど、少し前なら想像もつかないような展開になっている。
そうした背景を反映して、2021年はどのようなテクノロジーが登場するのだろうか。例えばそのCES 2021では、サステナブル(持続可能)をコンセプトにしたものが目立った。「Shower Power」という商品は、シャワーヘッドの直前にあたる管のところに取り付ける手のひらサイズほどのプラスチック製デバイスだ。シャワーを浴びる際に、水が通過する力によってバッテリーに電力をため、そのエネルギーを使って音楽を聴くことができるBluetooth型のスピーカーである。
また、ソニーは8Kテレビを発表した。4Kもまだ始まったばかりという段階だが、その4倍の解像度を持つという8Kがどのような世界を映し出すのか楽しみは広がる。いち早く対応コンテンツを準備することで、先行者利益を得るという狙いもあるだろう。
また、 COVID-19仕様のテクノロジーも見られた。Project Hazelと呼ばれる「スマートマスク」のコンセプトが発表されている。黒または白のマスクで半透明のプラスチックでできている。マイクとアンプを搭載しており、マスク装着時に声が聞き取りにくいという欠点をカバーするという。
このスマートマスクは、暗くなるとマスクの内側が明るく光るという。外側には多数のカラーオプションがあり、動的な照明効果を楽しめる。さらに、驚くことに医療グレードという呼吸器保護機能や、95%のバクテリアをろ過する「スマートポッド」と呼ぶ機能も付属しているとのこと。
外部環境の変化に応じてどんなテクノロジーが登場するのか。2021年に期待されるものについて、取り上げた記事を集めた。