Google Cloudは米国時間3月31日、「MySQL」や「PostgreSQL」のデータベースワークロードを「Cloud SQL」に移行するためのサーバーレスツール「Database Migration Service」(DMS)の一般提供(GA)を開始したと発表した。また、「Microsoft SQL Server」のサポートも近いうちに実現するという。
DMSはオンプレミスのクラウドとその他のクラウドの双方からの移行をサポートしている。また、MySQLやPostgreSQLが持つネイティブなレプリケーション機能を用いて、セキュリティや精度、信頼性を最大限に高めるというユニークな移行形態を提供している。
このツールが最初にリリースされたのは2020年11月だ。その時以来、AccentureやComoto、DoiT、Ryde Technologies、サムスンといった顧客がこのツールを使ってきている。また、Freedom Financial Networkは、DMSを用いて自社の大規模MySQLデータベースの移行から完全な同期までを13時間ほど完了させている。同社は、各アプリケーションの停止時間を2〜3時間程度として計画していたものの、データベース側での実際の停止時間は1アプリケーションあたり最大で10分間だったという。
Freedom Financial Networkのプリンシパルエンジニアを務めるChristopher Testroet氏はブログで、「DMSは順を追った手順を示すことで、データの損失を発生させることなく移行を成功に導いてくれた」とし、「われわれは、DMSとGoogle Cloudの支援によって、モノリシックなアーキテクチャーをマイクロサービスアーキテクチャーに変換し、『Google Kubernetes Engine』(GKE)に配備した上で、Cloud SQLに接続するために、コンテナーデザインパターンのサイドカーパターンで『Cloud SQL Proxy』を用いたり、『Go』プロキシーライブラリーを利用した」と説明している。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。