ふくおかフィナンシャルグループ(FFG)の「みんなの銀行」は4月8日、フルクラウド型のコンタクトセンターを構築したと発表した。同行では5月下旬にサービス提供を開始する。
コンタクトセンターは、セールスフォース・ドットコムの「Salesforce Service Cloud」とAmazon Web Services(AWS)の「Amazon Connect」で構成される。短期間での構築、従量課金によるコスト効率、取引量増加に対する拡張性などがメリットになるとして、採用したと説明する。
みんなの銀行は2020年12月に銀行免許を取得、フルクラウドでのスマートフォンを中心とした銀行サービスを予定する。日本で初めて勘定系システムをパブリッククラウドに構築し、この基盤ではGoogle Cloudとアクセンチュアの「アクセンチュア クラウドネイティブ ソリューション(通称:MAINRI)」を採用している。
今回のコンタクトセンターでは、顧客情報の一元管理と対応履歴の蓄積を通じて、FAQサイトやチャットボットによるセルフサービス型のサポートを組み合わせた顧客対応を行う。データ分析、機械学習、ユーザーエンゲージメントなどを支援するセールスフォース・ドットコムやAWSのサービス群を通じてさまざまなデータの連携・分析を可能にし、機能改善や新サービス開発などに生かした顧客に付加価値を提供していくとしている。