サブスクリプションビジネス関連のプラットフォームを提供するZuoraは、「サブスクリプション・エコノミー・インデックス」(SEI)の2021年版を日本語で公開した。
このレポートには、サブスクリプション収益成長率、顧客ベース成長率などの詳細が、業界別(SaaS、製造、メディア、出版、テレコミュニケーション、企業向けサービス、IOT、医療)および世界各地の地域別(EMEA〈ヨーロッパ、中東およびアフリカ〉、北米、APAC〈アジア太平洋〉)に記載されている。
これによると、消費者のサブスクリプションサービス利用の需要増加に後押しされ、サブスクリプションビジネスが過去9年間でS&P 500の約6倍のスピードで成長したことが明らかになった。
2020年の調査結果では、SEIのサブスクリプション企業の収益成長率は11.6%、一方S&P 500の売上高は1.6%減少した。第4四半期だけ見ると、サブスクリプションビジネスの収益成長率は21%で、S&P 500企業の成長率3%の7倍のスピードとなっている。
2020年のサブスクリプションサービス利用者当たりの収益率は2019年を上回っている。サブスクリプションビジネスの1ユーザー当たりの平均収益率は、2019年第4四半期の14%に対し、2020年第4四半期は18%だった。
なお、SEIのサブスクリプション企業は各地域の株式市場と比較して好業績となっている。2020年第1四半期、ロックダウン(都市封鎖)と各種の安全策がサブスクリプションの収益成長を鈍化させたように見えたが、第4四半期の再ロックダウン時は、サブスクリプションの収益成長は加速したという。