Zuora Japanは、サブスクリプションエコノミーに関する調査レポートを発表した。このレポートはZuoraが半期ごとに調査している「サブスクリプション・エコノミー・インデックス(SEI)」をベースにしている。
同レポートによると、サブスクリプション・エコノミーは、この7年半で着実に成長を遂げ、その成長率は350%以上に及んでいるという。
サブスクリプション・ビジネスおよびS&P500、米国小売業の収益比較(2012年1月1日から2019年6月30日までの期間の年率換算)
SEIは、サブスクリプションビジネスの総体的な実態と成長を数値的に明らかにすることを目的としたもので、2012年1月の統計開始以来、サブスクリプションビジネスによるインパクトを業界別に分析し、SaaS、IoT、製造、出版、メディア、テレコミュニケーション、ビジネスサービスといった業界のサブスクリプションビジネスと、S&P500企業のベンチマークを比較している。
同レポートによると、SEIレポートの対象となる業界では、その成長率が平均で同じ業界のベンチマークの2~5倍に及んでいる。
また解約したユーザーの割合を示すチャーンレートが最も低いのは、サブスクリプションビジネスにシフトしている割合が大きいと想定されるビジネスサービスおよび製造業で、チャーンレートが最も高かったのは、メディア(37.1%)と出版(28.2%)だった。
IoTおよび製造業界のサブスクリプション企業では、収益成長率が同業界のS&P500ベンチマークの5倍以上に及んでおり、IoT業界のサブスクリプションビジネスは、1アカウント当たりの平均収益(ARPA)の年間成長率でもトップに立ち、SEIの平均である6.5%の2倍以上に及ぶ14.3%を記録した。
出版業界は、使用量ベースの価格設定(従量課金)からの売上の割合が他の業界と比較して最も低く(17%)、一方で使用量ベースの価格設定(従量課金)の割合が最も高かった業界はビジネスサービス(57%)だった。