総合人材サービス大手のパーソルホールディングスは、RSAセキュリティのネットワークフォレンジック対応基盤「RSA NetWitness Platform」(RSA NetWitness)を採用した。
RSA NetWitnessは、RSA NetWitness Logs(ログの収集・分析)、RSA NetWitness Network(パケットの収集・分析)、RSA NetWitness Endpoint(エンドポイントのフォレンジック)、RSA NetWitness Orchestrator(運用の統合化と自動化)、RSA NetWitness UEBA(ユーザーや機器のふるまいを分析)の各コンポーネントで構成されるサイバー攻撃対策ソリューション。
パーソルは、RSA NetWitnessについて、同社が重視したメタデータ機能の期待に応えられることや、パケット収集ポイントを複数配置できる収集力や検知ルールのカスタマイズ自由度、可視化性能などを高く評価した。
また、分析調査が大幅にスピードアップし、インシデント対応の向上に貢献する点採用のポイントだった。さらに将来に備えた拡張性と、日本語でのマニュアルや問い合せ、グローバルなユーザーコミュニティーで分析スキルや収集されたインテリジェンス、先進的な運用テクニックが共有されているなども評価した。
パーソルグループは、国内40社、海外を含めて計135社の会社を有し、それぞれの会社が大量の個人情報を保有している。そのため情報保護やコンプライアンス順守に手厚い策を講じており、最新の中期セキュリティ計画では、ネットワークフォレンジックの刷新と強化が盛り込まれていた。しかし、従来は複数の機器が発するアラートを見比べながら調査しなければならず、調査で必要とする情報が含まれていないログも混在していたため、全体掌握に時間を要していた。
RSA NetWitnessの導入から半年後には、詳細な調査を必要とするレベルのインシデントであっても、数時間でグループ全体への影響がないことを確認できるようになった。また、サーバー管理者に連絡せずとも調査に必要なデータがそろっており、インシデントの全体像と現在の状況を迅速に把握できるようになった。