NTTコミュニケーションズは5月24日、制御システムのセキュリティリスクを可視化する「OsecT(オーセクト)」技術の実証実験を7月1日に始めることを明らかにした。制御システムを保有する国内の製造およびインフラ事業者などの参加を見込む。
OsecTでは、データ収集を担う「OsecTセンサー」を使用する。これは制御システムへの設定が不要で、既存の制御システムを稼働させたまま導入できる。センサーはデータの受け取りのみを行うため、運用後もCPUへの圧迫など制御システムに影響がなく、セキュリティリスクを可視化できるという。
可視化するのは、制御システムを構成する機器や機器同士のネットワークの通信状況などになる。NTTセキュアプラットフォーム研究所が独自開発した異常検知技術を実装し、悪意あるコマンドを制御システムに送信する攻撃などのリスクを可視化する。これにより迅速対応できるとする。
実証実験期間は2022年2月28日まで。実験でのトライアル提供における導入から運用までは無償になる。同社は2021年度中の商用化を目指すとしている。
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