敷島製パンは、英Darktraceの「Enterprise Immune System」を、全国41拠点を結ぶ社内ネットワークに導入した。
2020年11月に導入後、同社では人手による脅威の深掘調査やインシデント対応を、客観的に優先順位をつけて判断、実施できるようになった。担当者の想像ではなく人工知能(AI)が捕まえた客観的事実をベースに対処できることで、現場社員への注意喚起も説得力が増し、全社のセキュリティ意識やリテラシー向上につながった。
Enterprise Immune Systemは、組織のあらゆるデジタル環境で個々のユーザー、デバイスの挙動やそれらの関係性を常時自己学習、可視化し、通信異常の予兆を自動検知する。
同製品は、アプライアンス製品として提供されており、インストールが完了すると、敷島製パンの各拠点で接続している約6500のデバイスの通信状況の機械学習と可視化を開始し、大量のアラートを即座に発した。その中には、2020年に各国で猛威を振るっていたEmotetの検知も含まれており、エンドポイント製品が阻止できなかったマルウェアへの感染も週に1台程度の頻度で自動検知されたという。