Dell Technologiesは、サイバー攻撃が増え続ける中、クラウド上のデータセキュリティの強化に向け、一連のエンタープライズレベルのデータ保護ソリューションを発表している。
まず、「Dell EMC PowerProtect Data Manager with Transparent Snapshots」だ。Dellのアジア太平洋日本地域のデータ保護ソリューション担当ゼネラルマネージャーを務めるLucas Salter氏はこの製品について、サービスの中断やレイテンシーの問題を引き起こすことなく、VMwareの大規模な仮想マシン群の保護を実現するためのソリューションだと語った。
同氏は報道陣に対する説明の中で、「仮想マシンのバックアップ時におけるレイテンシーや業務の中断という問題を克服するために、長年にわたっていくつかのアプローチが試みられてきた。しかし、いずれのアプローチもレイテンシーや、コストの問題、パフォーマンス、複雑さの面で妥協を強いられるものだった」と述べた。
「DellのTransparent Snapshotsは、仮想マシンイメージのレベルでの保護の簡素化と自動化を実現するとともに、バックアップ作業中に仮想マシンを停止させないバックアップ処理を可能にする」(Salter氏)
同氏は、Transparent Snapshotsによって、バックアップのプロキシーインフラを必要とすることなく処理速度を最大5倍にするとともに、レイテンシーを低減し、ネットワーク帯域幅も最大50%削減できると主張した。
さらに同社は、「Dell EMC PowerProtect appliances with Smart Scale」をエンタープライズ向けセキュリティ製品のポートフォリオに追加した。これにより企業はデータをセキュアな状態に保ちつつ、データ容量の管理や予測と、業務の拡大を図れるようになる。
Salter氏は、「Smart Scaleによって、『Dell EMC PowerProtect』アプライアンスに次世代のスケーラビリティーとモビリティー、インサイト(洞察)がもたらされる。またSmart Scaleにより、複数のPowerProtectアプライアンスの設定を単一のネームスペース(名前空間)内の単一のプールで管理できるようになる。つまり最大32台のPowerProtectアプライアンスによって3エクサバイトを超える論理容量を管理できるようになる」と述べた。
さらにDellは、サイバー攻撃を受けた企業の復旧作業を支援するための「Dell Technologies Managed Services for Cyber Recovery Solution」も発表した。このマネージドサービスは、同社の既存ポートフォリオである、サイバー攻撃からの復旧に向けたコンサルティングと配備、サポートのサービスをベースにして構築されたものとなっている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。