NECは、VR(仮想現実)やAR(拡張現実)などのXRを駆使したバーチャル広告の利用を促進する任意団体「バーチャル広告協会」を設立した。バーチャル広告の健全な発展を支援する団体の設立は国内初で、入会企業の募集を開始している。
同協会では、バーチャル上の広告に関する技術や仕組みを研究し、情報発信や課題の検討会、ビジネスマッチングのための交流会などを実施する計画。既にVRやARコンテンツを開発・提供する米Timelooperなどが加盟しており、9月から順次活動している。
仮想空間を活用したサービスが拡大しており、今後ビジネス用途や教育分野での活用が広まって市場が拡大すると予想され、仮想空間内での広告も増加が見込まれている。一方で、サービス利用者を無視した不適切な内容や、VR・ARといったコンテンツに広告を組み込む際の法規制など、バーチャル広告を活用する際の課題も存在している。
NECはこれらの課題解決に向け、放送業界で放送設備や基幹システムなど長年提供している実績に基づいたノウハウや技術力と、5G(第5世代移動通信システム)を活用した次世代広告での取り組みを生かし、同協会を設立したという。