NTTデータ先端技術は10月6日、グローバルセキュリティエキスパート(GSX)が提供するセキュリティ人材認定資格制度の「セキュリスト認定脆弱性診断士」(SecuriST)を導入したと発表した。
SecuriSTでは、情報システムのセキュリティテスト(脆弱性診断)に必要な技術やスキルをハンズオン含むトレーニングで身に付けて試験に合格することで、「認定脆弱性診断士」と認定される。受講者はサイバー攻撃者がどのような手順を踏んで攻撃してくるのかを理解しながら、ネットワークやシステム、アプリケーションの脆弱性を見抜き、その対処法を実行する技術とスキルを習得することができるという。
NTTデータ先端技術は、人材育成の一環として同資格制度を導入することで、脆弱性診断における迅速かつ高度なセキュリティ人材を育成する。今後さらなる需要拡大が見込まれる脆弱性診断をはじめとした高品質なセキュリティサービスの提供につなげ、顧客企業のセキュリティレベル向上に寄与することを目指している。
近年、さまざまなIT環境に関連した技術の革新が進んでいる一方で、IT環境を構築するネットワークやシステムのプラットフォーム部分、ウェブアプリケーションへの攻撃に起因する情報漏えいや経済的損失などの被害が増加している。その中で、システムのリリース前に脆弱性の有無を調査して問題点を修復するという脆弱性診断の重要性が高まっている。
NTTデータ先端技術は、セキュリティ脆弱性診断サービス、セキュリティ監視運用サービス、セキュリティコンサルティングサービス、各種セキュリティ製品の導入において、20年以上培った経験やノウハウを基に顧客企業の資産を守ることを支援している。脆弱性診断の重要性が高まっている状況を踏まえて、同社は自社の技術者に対し、SecuriSTの受講と資格取得をサポートすることに至った。