エンカレッジ・テクノロジは10月26日、特権ID管理ソフトウェア製品の最新版「ESS AdminONE V1.1」を発表した。多様なシステムへの対応をより汎用的に行えるようにするとともに、特権IDにまつわるリスクをより確実、早期に発見できるための機能拡充などを図った。11月2日に発売する。
最新版では、多様なシステムの特権IDのパスワードの変更処理を行う「汎用パスワード変更インターフェイス」を新たに実装した。外部プログラムと連携することで、WindowsやLinux以外のシステムにおける特権IDのパスワードの変更処理を行える。仕様が公開され、ユーザー自身が外部プログラムを開発できるようにもなっている。
「汎用パスワード変更インターフェイス」のイメージ
また、同社が提供する汎用パスワード変更インターフェイスと連携する外部モジュールを利用して、新たにAmazon Web Services(AWS)とMicrosoft Azure、Microsoft 365の特権IDのパスワード変更処理も可能になった。AWSについては、IAMのユーザーがウェブベースの管理コンソールにログインする際のパスワード変更処理に加え、API/CLIアクセスの際に使用するアクセスキーの有効化・無効化の処理も行える。ChromeとEdgeブラウザー専用にパスワードレスアクセスを可能にするツール「OA for Browser」も提供される。
特権IDにまつわるリスクへの対応では、多様なシステムへのアクセスログの収集と突合を行える「汎用ログイン履歴収集インターフェイス」が提供されるほか、ログインに失敗したアクセスログの収集が可能になった。ログインに成功したアクセスログについても、従来に比べ最短で1時間おきに収集できるよう収集頻度を大幅に短縮している。