日本HPは、インテリジェントな仮想現実(VR)ヘッドセット「HP Reverb G2 Omnicept Edition」と、開発者向けのソフトウェア開発キット(SDK)を単一プラットフォームに統合したソリューション「HP Omnicept Solution」を発表した。
「HP Reverb G2 Omnicept Edition」は年末に提供開始予定で、「HP Omnicept Solution」は現在国内においては「Core」ライセンスのみ提供している。
HPが米国で実施した調査によれば、新型コロナウイルス感染症が発生する前から、トレーニングにおけるテクノロジーの活用は35%増加しており、VRによって学習やトレーニングの定着率が大幅に高まることが明らかになっているという。今回発表した「HP Omnicept Solution」は、個々によって異なる生理的反応の分析を実現するためのデータ収集を可能にし、VR環境の変化を促進し効率性を高めるとしている。
「HP Reverb G2 Omnicept Edition」
「HP Reverb G2 Omnicept Edition」は、アイトラッキング、心拍数、瞳孔測定、フェイスカメラなどのヘッドセットに搭載されたセンサーで生理反応を把握する。ヘッドマウントディスプレイは、内蔵されている視線追跡機能によって、ユーザーの視線の方向を把握しリアルタイムに視点の中心の画質を向上させる。さらにそれ以外の周辺の画質を落とすことで、VRのリアリズムを強化しながらGPUへの負荷を低減することができる。
なおエンドユーザーのプライバシーを保護するために、ヘッドセットのファームウェアは、データ収集のあらゆる瞬間にセンサーデータを保護し、データをヘッドセットに保存しない。さらにHP Omniceptを活用したアプリケーションは、データの収集と転送が一般データ保護規則(GDPR)の要件に準拠し、ユーザーデータの機密を保持する。
「HP Omnicept SDK」は、機械学習モデルを活用してヘッドセットからのデータを解析し、ユーザーがVR体験でどれほど知力を働かせているかといった認知的負荷など、リアルタイムのユーザーの生理反応データ等を提供する。
インテリジェントなプラットフォームによって、VR体験者からの主観的な意見だけでなく、収集された生理反応データに基づく客観的なフィードバックが得られ、VR体験を製品開発や研究により有効に活用できる。またフィードバックされたデータを基にリアルタイムにコンテンツを調整しVR体験者からさらなるフィードバックをその場で得ることも可能になった。