全日本フリースタイルBMX連盟(JFBF)は、全日本選手権の競技模様をVR(仮想現実)を用いたマルチアングル映像で無料配信する試みを実施する。西日本電信電話(NTT西日本)とエヌ・ティ・ティ・スマートコネクト(NTTスマートコネクト)が技術支援を行う。
BMXフリースタイルは、米国発祥の自転車競技で、若年層を中心に人気が高い「都市型(アーバン)スポーツ」。東京2020オリンピック競技大会では日本勢が続々とメダルを獲得し、大きく注目を集めた。
BMXフリースタイルを統括するJFBFは、選手の育成や競技の普及に加え、BMXフリースタイルを通じた日本各地の大会開催による地域振興を目指している。一方で、新型コロナウイルス感染症の影響で、さまざまなイベントや大会が中止、規模縮小、無観客試合などの対応を求められており、競技を披露する場の縮小とともに、選手とファン、そして地域との交流の場が失われ、新たなスポーツ観戦の在り方が模索されている。
そうした中、全日本選手権である「第5回全日本BMXフリースタイル選手権のBMXフリースタイル・パーク」において、ニューノーマル時代に向けた新たなスポーツ観戦のトライアルを実施する。
具体的には、全日本選手権のエリートクラス決勝(男女)の競技の模様を、NTTスマートコネクトのVRサービス「REALIVE360」を用いたVRマルチアングル映像で無料配信する。競技会場内に設置された複数の360度カメラのVR映像をスマートフォンやタブレット、PCで視聴できる。スマートフォン用VRゴーグルを使えば、より一層の没入感を味わえる。競技会場内で見ているかのように、「大迫力で躍動感のあるプレーを観戦できる」としている。
今回の取り組みが目指す価値(出典:NTT西日本)