フジテックは、エレベーターの販売促進と仕様決定に仮想現実(VR)技術を導入すると発表した。ヘッドマウントディスプレイ(HMD)を利用して、エレベーター設置者などが完成イメージなどを体験できるようにする。
この取り組みでは、同社標準型エレベーター「エクシオール」について、約530点の色やパーツを組み替えて完成イメージをVRとして再現するデザインシミュレーターを活用。HMDに投影することで、複数のデザインイメージを比較したり、非接触ボタンや扉のセンサーなどを疑似体験したりできる。
設備は、東京都や滋賀県のショールーム、大阪府茨木市の中核拠点「ビッグフィット」など全国16カ所に順次導入し、販売促進と仕様決定に活用する。これにより、顧客が再現度の高いイメージを体験でき、計画や設計における業務品質とスピードの向上が図られるほか、VRのシミュレーションの情報を基幹システムでも連携し、見積書作成や製造指示などの業務効率化に役立てていく。
イメージ(出典:フジテック)