NTTドコモは3月5日、16K・360度VR(仮想現実)の映像をリアルタイム配信するクラウドシステムを開発したと発表した。5G(第5世代移動体通信)とも連携し、スポーツや音楽のイベントなどでさまざまな高精細映像をライブ配信できるという。
開発したシステムは、複数のカメラで撮影した映像データをクラウド上でリアルタイムに処理し、解像度16K以上の360度VR映像や、8KのVR映像とマルチアングル映像を組み合わせたスーパーインポーズ(パノラマ映像とマルチアングル映像を重ね合わせて表示する技術)を生成、配信する。16K・360度VR映像は、複数の4K映像をリアルタイムに重ね合わせて16K以上の高画質な360度VR映像を生成し、これを複数映像に分割、配信し複数台のプレイヤーで同期再生することによって表示できる。
同社は、横浜市のパシフィコ横浜でソニービジネスソリューションの360度映像空間システム「Warp Square」を用いた16K・360度VR映像のライブ配信と、TSUTAYA O-nestに設置した8Kカメラおよび6台の4Kカメラで撮影した8KVR映像とマルチアングル映像を組み合わせた映像のライブ配信を行った。横方向の16K・360度VR映像のライブ配信は5Gを使い、世界で初めて成功したという。
システム構成