2021年に最も人気を集めるプログラミング言語は何か知りたいだろうか?Coding DojoはIndeed.comの求人広告を精査し、どの言語が最も頻繁に出てくるかを確認することで、それを浮き彫りにした。
開発者がこれから学ぶべき新たな言語を探す際には、学びやすさ、潜在的な給与の魅力、寿命、需要といった全ての要素を考慮する。
Coding Dojoの最高経営責任者(CEO)であるRichard Wang氏は、「当社はどのプログラミング言語が求人情報に最も頻繁に登場したかを追跡し、それを過去数年間と比較している。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で、初めて全ての言語で登場回数が減少した。COVID-19や解雇によって多くの人々が職を失う中、2021年の報告書は、テクノロジー業界で新たな仕事やもっと給料の良い仕事を得るために訓練を受けようとしている全ての人にとって重要な洞察を持っている」と述べている。
開発者に対する需要
Wang氏は、「2017年以降、ほとんどの言語で求人数は順調に増加している。2021年に2019年の水準を下回ったのは、C++、Perl、PHPの3つの言語だけだった。他の言語の強含みの状態は、プログラミング業界と開発者に対する需要が堅調に推移していることを示している」と言う。
SQL、Java、C++といった古い言語の一部は、古いアプリケーションの多くがこれらの言語で構築されており、レガシーシステムは異なる言語に変換するのが難しいため、依然としてリストに残っている状態だ。しかし、Wang氏のオススメはどの言語だろうか。「私の考えでは、今すぐに学ぶことが極めて重要な言語はPythonだ」
Coding Dojoによると、2021年の求人情報で雇用主が求めているプログラミング言語のトップ10は次のようになっている。
- Python(全世界での求人数7万497件)
- SQL(同6万9033件)
- Java(同5万9369件)
- R(同5万5978件)
- Visual Basic(同5万4253件)
- JavaScript(同4万9724件)
- C++(同3万5034件)
- C#(同2万7525件)
- Objective C(同2万5082件)
- Ruby(同1万3279件)
第4次産業革命
Wang氏は次のように語る。「我々は第4次産業革命に入っている。全てのものが拡張現実(AR)、仮想現実(VR)、データサイエンス、機械学習、コーディングによって動いている。Pythonはアプリケーションのコーディングに役立つだけでなく、データサイエンスや機械学習の土台となる基盤言語の1つである。だからこそ、Pythonは技術利用の複数の異なる領域をカバーしている。これがPythonは学ぶべき最も汎用性の高い言語の1つであるという理由であり、学ぶのも簡単だ」
Coding Dojoは各言語の給与の見込みについては調査していないが、Wang氏は、Pythonは開発者に高収入のキャリアを保証するが、Rubyのようなよりシンプルな言語を学ぶと賃金のより低い職に就くことになるだろうと述べている。
今は人々が新たなプログラミング言語を学んだり、自分にとって最初のプログラミング言語を学んだりするのに理想的な時期である。Wang氏は、「我々はテクノロジー時代の要請に応えられるよう、従業員の再訓練や技能向上、再教育をする必要がある」と言う。
「2018年以降、企業はますます多くのPython開発者を求めてきた。求人数は急増している。2021年、PythonはSQLからトップの座を奪った。これはPython開発者や新たなキャリアを始めようとしている人にとっては朗報だ。Pythonは学ぶ上で最も初心者に優しい言語の1つであり、ソフトウェア開発への道のりもはるかに容易である」(Wang氏)
提供:iStock/monsitj
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。