日本生命保険(大阪市中央区、従業員数7万1871人)は、人工知能(AI)を活用して手書きの文字を光学文字認識(OCR)処理できるAI OCRサービス「DX Suite」を採用。金融機関窓口販売商品の新契約受付業務に活用し、低コストで効率的に事務処理対応できているという。3月1日、AI inside(渋谷区)が発表した。
金融機関の窓口で販売される新契約は、繁閑の差が激しく、受付件数の増減が大きいという。
大半の申し込みに紙が活用され、申込データの入力から点検までを人力で処理。体制維持やコスト面が課題だったとしている。
DX Suiteをインストールし、CPUやGPUを搭載する専用デバイス「AI inside Cube」を導入。
成立時の申込内容の点検、工程管理などの既存の事務処理に組み込み、受付書類の情報を全てデジタル化。
目視確認の項目がシステムで自動点検可能となり、効率的な事務処理体制を構築できたという。約40~50%の事務コストを削減したとしている。
AI inside Cubeは、DX Suite専用のエッジデバイス。推論機構を現場に設置し、通信遅延を低減できるという。オンプレミス形式でクラウド接続しないため、プライベート環境での安全、大量処理が可能。
サブスクリプション形式で提供するため、ハードウェアの選定、構築、検証などの運用負荷も削減できるという。
AI inside Cube(出典:AI inside)