Googleは米国時間1月4日、「Chrome 97」の安定版を「Windows」「macOS」「Linux」向けに公開した。37件のセキュリティフィックスが含まれており、1件は「Critical」とされている。
今回の「Chrome 97.0.4692.71」には、解放済みメモリー使用(UAF)に関するCriticalの脆弱性「CVE-2022-0096」のほか、「CVE-2022-0098」「CVE-2022-0099」「CVE-2022-0103」「CVE-2022-0105」「CVE-2022-0106」といったUAFに関連する脆弱性の修正が含まれる。また、ヒープバッファオーバーフローの問題は3件あり、いずれも「High」とされている。
これらの脆弱性のエクスプロイトがすでに存在するかという点について、Googleは明らかにしていない。BreachQuestの最高技術責任者(CTO)Jake Williams氏は、いずれも実際に活発に悪用されているとは認識していないと述べている。
Viakooの最高経営責任者(CEO)Bud Broomhead氏は、安定版(Stableチャネル)のリリースで新機能の提供よりもサイバー脆弱性の修正に一層重点が置かれているように見えることは特筆すべきだと指摘する。同氏は、「Stableは今や、『マシンがクラッシュしないこと』ではなく『サイバー空間利用の安全』のようになっている」と述べた。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。