Microsoftは「Windows 7」のセキュリティ更新プログラムの提供を約2年前に終了したが、現在も多くのユーザーがWindows 7を使用しているため、Googleは少なくとも当面、「Chrome」のパッチ提供を続けるようだ。
Ghacksによると、Googleは2020年11月のブログ記事を更新し、Windows 7からの移行を続けている企業を保護するため、 Chromeが「Windows 7のサポートを米国時間2023年1月15日まで延長し、重要なセキュリティと安定性を提供する」ことを明らかにした。
Microsoftは2020年1月、Windows 7のサポートを終了した。Googleはその数日前、少なくともMicrosoftのWindows 7サポート終了から約18カ月後となる2021年7月15日まで、ChromeでWindows 7のサポートを継続するとしていた。
GoogleはChromeでWindows 7のサポートを延長し、現在もWindows 7からWindows 10に移行中の組織を支援しようとしている。
ChromeはWindows 7とWindows 10で最もユーザー数の多いブラウザーだ。「Windows 11」でもそのようになる可能性が高い。Microsoftは2020年、Googleによるオープンソースの「Chromium」プロジェクトをベースとする「Edge」ブラウザーをリリースしている。
Microsoftは2018年12月、EdgeブラウザーをChromiumベースにすると発表した。EdgeはWindows 7や「macOS」でも利用可能になり、最近では「Linux」にも対応した。
Googleはサポート期間をさらに延長したことで、Windows 7のサポート終了日からさらに2年間、Chromeで対応を継続することになる。Microsoftが、Windows 7のセキュリティ更新プログラムを有償で提供する企業向けの拡張セキュリティ更新プログラムも2023年1月に終了する。
Googleは2020年11月、Chromeを使用している組織の21%がWindows 10に移行中だとしていた。
Googleは、Windows 7を使用しているChromeユーザーの割合について最新のデータを公表していないが、現在もWindows 7は多くのシステムで使用されているとみられる。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。