ライオンとNTTデータは1月6日、デジタルトランスフォーメーション(DX)推進に関する業務提携を開始すると発表した。ライオン事業のDXを推進するとともに、ヘルスケア市場などでの事業展開を図るとしている。
ライオンは、「オーラルヘルス」「インフェクションコントロール」「スマートハウスワーク」「ウェルビーイン」の4領域に対する価値提供を通じた事業成長を掲げており、中長期経営戦略フレーム「Vision2030」を策定、実践している。提携では、NTTデータがDX実現プロセスとノウハウを体系化した「デジタルサクセスプログラム」を用いてデジタル基盤を構築するとともに同基盤の活用や人材開発の強化などにより、ライオンと施策を推進していく。
![ライオンがDXで成長を目指す4領域(ライオンのウェブサイトより抜粋)](/storage/2022/01/06/dc4b2306ef896f88b089c61fd3f398f7/liondxnttdata01.jpg)
ライオンがDXで成長を目指す4領域(ライオンのウェブサイトより抜粋)
ライオンが定める4領域では、例えばオーラルヘルスにおいてデータによる生活者の口腔健康への適切な提案の実現を目指す。ここでのデジタル基盤として「LION Oral Health Database」などがあり、両社一体で基本構想検討から構築・運用・改善までを推進するという。
この他にNTTデータのデジタルサクセスプログラムを通じて、各領域で自律的にDXの戦略立案や実行、定着化に取り組み、既存事業の高度化や新規事業の立ち上げも見据え、デジタルによるライオンの事業変革を進める。さらに、ライオンの社員向け専用講習の開発とNTTデータの研修への参加によりデジタル人材を育成し、両社社員の相互交流などでデータ活用の必要性の浸透などの意識の醸成も図る。
こうした取り組みでライオンはヘルスケア分野のリーディングカンパニーを目指し、NTTデータはヘルスケア領域のDX推進事例を蓄積して同業界を含む各種業界企業の事業パートナー化を目指すとしている。