Google Cloudは米国時間1月12日、米退役軍人省(VA)のAPI管理などを支援する目的で、1300万ドル(約15億円)の複数年契約を同省と締結したと発表した。
VAはGoogle CloudのAPI管理プラットフォーム「Apigee」を配備し、2018年に立ち上げられた同省の「Lighthouse API」プログラムを改善する計画だ。このプログラムによって、開発者が退役軍人向けの新たなツールやサービスを開発する際に、VAのAPIにセキュアなかたちでアクセスできるようになっている。例えば、開発者はVAの「Benefits API」を使い、退役軍人による給付金の電子申請、追跡を支援するアプリケーションを作成できる。VAの「Health API」に簡単にアクセスし、退役軍人が自身の医療記録にアクセスできるよう支援する新しいオンラインツールを開発することもできる。
VAのLighthouse担当ディレクターDave Mazik氏は、「Google CloudのApigeeは、VAが、サードパーティー開発者向けにLighthouse APIプログラムをコスト効率の高いかたちでスケールさせ、退役軍人が自らのデータや、サービスにアクセスするためのアプリケーションやツールの選択肢を増やしていく上で有用だ」とし、「この提携は退役軍人とVAのサービスをより密接に結びつけ、信頼できるサードパーティーとともにイノベーションを推進し、退役軍人が日々の生活で慣れ親しんでいるような、高品質でデジタルファーストな顧客エクスペリエンスを引き続き提供していく上で理にかなった次なるステップだ」と述べている。
Apigeeプラットフォームは米連邦リスク承認管理プログラム(FedRAMP)による認証を取得している。HIPAA(医療保険の相互運用性と説明責任に関する法律)などのプライバシー規制に準拠し、退役軍人のデータを扱うことを保証できる。Googleは2019年ごろから、特定の業界向けの取り組みを強化する中で、公共分野向けのビジネスも拡大している。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。