三井化学は3月24日、同社のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進する人材の育成計画を発表した。2025年度までに専門性の高い社員165人を育成する。
同社は、2030年度を目標とする長期経営計画でデータ活用とそれによる企業変革を掲げており、DX人材育成計画はその一環。計画では、データの分析や活用に関するスキルに応じた4段階を設定する。
最低の「レベル0」については、3月末までに役員を含む1万人への研修を完了させ、DXの概要と事例、人工知能(AI)およびデータ活用の基礎の学習で、データ活用の重要性を理解させる。2022年度は、「レベル1」で営業やマーケティング部門などの約1000人にデータ分析の基本知識を習得させるとともに、レベル2以降を対象とする社員を選出。2023年度以降に、データサイエンティスト級人材を社内で育成していく。
計画概要とスケジュール(出典:三井化学)
計画の作成には、NECとアビームコンサルティングが参加。両社は、一般的なデータサイエンティスト育成用の研修コンテンツではなく、化学業界の特性と三井化学の業務を想定した独自教材を作成したという。