野村證券は、同社の資産管理アプリ「OneStock」に人工知能(AI)を活用したチャットボット「Alli」を導入した。同サービスを展開するAllganize Japan(Allganize)が発表した。
Alliは事前にトレーニングされた高度なAIを搭載しており、ユーザーが自由入力する各種質問/問い合わせに自動応答する。多大な労力を必要とする主導のタグ付けがほぼ必要なく、月額10万円から利用できる。独自の機能「機械読解AI」を活用することで、FAQ(よくある質問)化されていないドキュメントからAIが回答を自動抽出するという。
野村證券では、AIチャットボットを提供しているAllganizeを含むベンダー4社のサービスに対し、AIの性能や運用効率/コストについて比較検証を実施した。その結果、AlliについてAIによるFAQの回答精度が高く初期運用の負荷が低いほか、コストパフォーマンスが高いと評価し、導入に至ったとしている。
Alliの導入後、野村證券は質問に対する回答精度の高さを実感しているという。またFAQの回答精度が向上したことで、運用体制も以前の3人からほぼ1人体制へ変更することができた。