グーグル、気候変動に取り組む新興企業への支援プログラムを開始

Jada Jones (ZDNET.com) 翻訳校正: 緒方亮 吉武稔夫 (ガリレオ)

2022-12-08 13:03

 Googleは、クラウド技術、人工知能(AI)、機械学習(ML)を活用して持続可能性への取り組みを進める初期段階(シード期からシリーズAラウンド)の新興企業に対する、10週間のアクセラレータープログラムを新たに開始した。北米では3年目。欧州では今回が初めてだ。

海面に浮かぶ大量のゴミ
提供:Google

 このプログラム「Google for Startups Accelerator: Climate Change」は、北米向けと欧州向けがあり、気候変動を抑制するテクノロジーを新興企業が開発するのを支援していく。具体的には、Googleの技術人材、ツール、プログラム、プロダクトを提供する。

 申し込みは2023年1月19日まで。プログラム自体は3月7日に始まり、5月11日で卒業となる。選ばれた企業は株を差し出すことなくGoogleのリソースを受け取れる。

 3年前の北米プログラムの開始以来、Googleによると新興企業22社がこのプログラムに参加して、ビジネスを成長させることに成功している。一例を挙げると、フロリダ州のCarbon Limitだ。コンクリート構造物を恒久的な二酸化炭素の回収と貯留の装置に変えるセメントを開発している。

 Enexor BioEnergyも卒業企業だ。「Bio-CHP」というシステムでプラスチック、有機物、バイオマスなどの廃棄物をクリーンエネルギーに変換し、二酸化炭素の排出を抑制する。

 同じく卒業企業のBlocPowerは、古い住居建物に電気を使った冷暖房を提供する会社だ。

 BlocPowerの創業者であるDonnel Baird氏からすると、このアクセラレータープログラムによって、会社は受け入れプロジェクトの拡大ペースを上げられた。同氏はプレスリリースで、おかげでソフトウェアを改良して、クリーンエネルギープロジェクトに向けた市のオンボーディングを4カ月から4週間に短縮できたとしている。「これによりビジネスの成長を早めることができ、効果を拡大するとともに気候変動技術を加速させられた」(Baird氏)

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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