「Raspberry Pi」にタッチスクリーンを追加するには

Adrian Kingsley-Hughes (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2023-02-13 07:45

 「Raspberry Pi」コンピューターの多用途性については、読者の皆さんもすでにご存じのはずだ。しかし、このプラットフォームの真の力と柔軟性を実際に体験したいのなら、ディスプレイを追加する必要がある。

 それも、古いディスプレイではなく、タッチスクリーンディスプレイを追加しなければならない。

 本記事では、Raspberry Piを使って、タッチスクリーンコンピューターを構築する手順を解説する。

 まず、Raspberry Piが必要だ。在庫が不足している現状を考えると、Raspberry Piを実際に入手するのはそれほど容易ではないが、あちこち探し回れば、おそらく見つかるはずだ。

 使っていない古い「Raspberry Pi 3」が手元にある人は、それにタッチスクリーンを追加して使うことが可能である。

 筆者が今回使用するのは、8GBの「Raspberry Pi 4 Model B」だ。

提供:Adrian Kingsley-Hughes/ZDNET
Raspberry Pi 4 Model B
提供:Adrian Kingsley-Hughes/ZDNET

 次に、ディスプレイが必要だ。

 さまざまなディスプレイが販売されているが、今回使用するのは、Raspberry Piの公式7インチタッチスクリーン(800×480ピクセル)だ

 さらに、少なくともプラスのねじ回しが必要だが、今回はそれに加えて、ケースも使用する

 ケースを利用すると、Raspberry Piとディスプレイを損傷から保護できる。また、自作コンピューターではなく、きちんとしたコンピューターのような外観になる。

 必要な部品がすべてそろったので、Raspberry Piにタッチスクリーンディスプレイを追加する手順の説明に移ろう。

Raspberry Piにタッチスクリーンを追加する方法

1. 極めて重要なリボンケーブルを接続する

 ディスプレイの取り付けは非常に簡単だが、小さなリボンケーブルを使用する必要があるため、最初のステップは少し厄介である。

 リボンケーブルをディスプレイのコネクターに接続するには、最初にディスプレイコネクターを見つける必要がある。このコネクターには、プラスチック製の小さな灰色のタブがあるので、それを動かして、リボンケーブルを差し込めるようにする必要がある。リボンケーブルを奥まで差し込んだら、灰色のタブを元の位置に戻して、リボンケーブルを固定する。

 筆者が使っているキットのリボンケーブルは一方の面が青くなっており、説明書には、その面を回路基板の方に向けるようにと書かれていた。これはリボンケーブルの種類によって異なる可能性があるので、マニュアルを確認してほしい。

提供:Adrian Kingsley-Hughes/ZDNET
リボンケーブルをディスプレイコントローラーに接続する。
提供:Adrian Kingsley-Hughes/ZDNET

2. Raspberry Piをディスプレイコントローラーに取り付ける

 次に、Raspberry Piをボードの上に載せて、4本のねじで固定する。

 ねじをきつく締めすぎないように注意してほしい。

提供:Adrian Kingsley-Hughes/ZDNET
Raspberry Piをディスプレイボードに取り付ける。
提供:Adrian Kingsley-Hughes/ZDNET

3. ジャンパーケーブルを接続する

 次に、4本のジャンパーケーブルをディスプレイのコントロールボードに接続する。どの色のジャンパーケーブルをどのピンに接続しても構わないが、後でもう一方の端をRaspberry Piの適切なピンに接続する必要があるので、どの色のジャンパーケーブルをどのピンに接続したのかを把握しておく必要がある。

 ちなみに、ディスプレイボードの4つのピンの役割と、それらの接続先のRaspberry Piのピンは以下の通りだ。

  • 5V --> ピン2またはピン4
  • GND --> ピン6
  • SDA(データ) --> ピン3
  • SCL(クロック) --> ピン5

 Raspberry Piのピンの番号は、どのように確認すればいいのか。

 

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]