「Raspberry Pi」を冷却しようと考える人はほとんどいない。大半のユーザーは、Raspberry Piを使用するプロジェクトを構築して、起動し、実行する。
冷却ファン付きケースを装着したRaspberry Pi。
提供:Adrian Kingsley-Hughes/ZDNET
しかし、Raspberry Piを酷使している人は、何らかの冷却装置を追加することで、過熱から生じるさまざまな問題(CPUの動作周波数の低下、Raspberry Piの動作速度の低下、ハードウェアの損傷など)の予防措置を低コストで講じることができる。
Raspberry Piを冷却する最も簡単な方法は、チップにヒートシンクを貼り付けて、発生した熱を放散することだ。しかし、Raspberry Piを限界まで酷使している場合は、冷却ケースに投資することをお薦めする。
冷却ケースは本当に安いので、心配は無用だ。
ケースには、パッシブ冷却型(つまりファンレス)とファン冷却型の2種類がある。ファンレスのものは消費電力が少なく、静かで(筆者が試した冷却ファン付きケースも基本的には静かだが)、指で止めることのできるファンが搭載されていない。
筆者の経験から言うと、追加の冷却が必要になったとき、ファンレスケースを装着すれば、ほとんどの場合、問題は解決する。だが、本記事では冷却ファン付きケースを装着する手順を紹介する。ファンレスケースを装着する手順も、ファンに関する部分を除けば、ほぼ同じである。
1. すべてのパーツを集める
Raspberry Pi、ケース、付属のすべてのねじが必要だ。ねじ回しとして使用する六角棒スパナは、ケースに付属している。
上の写真のすべてのねじ、サーマルパッド、六角棒スパナが必要だ。
提供:Adrian Kingsley-Hughes/ZDNET
2. ファンを取り付ける
このケースでは、2つのファンをそれぞれ4つの留め具(正六角形の穴が小さい方の留め具)でケースに固定する。これらの留め具をきつく締めすぎてはいけない。
ファンを取り付ける。
提供:Adrian Kingsley-Hughes/ZDNET
3. サーマルパッドを取り付ける
このキットには、粘着テープ付きのサーマルパッドが4つ付属している。テープの紙を剥がして、サーマルパッドをケースに貼り付ける。次に、もう一方の面の紙を剥がす。ケースの上部と下部を合体させるときに、その面がチップにくっつく。
必ず両面の紙を剥がしてほしい。それをしないと、冷却効果が発揮されない。