KDDIは3月22日、IoTデバイスを開発する法人顧客向けに、開発や検証試験をサポートする「IoTデバイス開発サポート」の提供を開始した。IoTデバイスのネットワーク接続に関する技術的な情報提供や、IoTデバイスの販売前の品質検証試験の代行など、顧客の要望に合わせて支援する。
IoTデバイス開発サポートのイメージ
IoTデバイスの開発には多くの経験や知識が必要なほか、十分な品質を確保するには確実な検証試験が必要だという。デバイスが仕様や品質が不十分な場合、導入後に不具合が発生するなどのトラブルに発展するケースもある。一方、IoTデバイスの品質検証には、通信に接続するための検証環境が必要で、検証設備を自社で準備するには多くの工数とコストがかかるという。
同ソリューションでは、KDDIが持つ通信サービスの通信機能や、通信設備、通信品質の検証試験といった通信に関する豊富な実績や知見をもとに、IoTデバイスを開発する上での課題や、検証試験における課題の解決に向けてサポートする。
具体的にはIoTデバイスとの接続性の検証のほか、プロトコル試験や位置測位精度試験などのシステム検証を実施。また、収集されたデータを閲覧するアプリなどのユーザーインターフェース/ユーザー体験(UI/UX)に着目したユーザビリティーの検証など、IoTデバイスを含むシステム全体に対する第三者視点での検証も行う。さらにIoTデバイスの仕様に従って温度・湿度の上下限で負荷をかけるなど、耐久性を検証する耐負荷検証を実施する。