WEIC(ダブリューイーアイシー:通称、ウェイク)は、言語教育に特化したeラーニングシステムの開発/販売および導入支援、コンサルティングなどのサービスを提供するベンチャー企業。同社が開発した「65時間超速中国語」は、早稲田大学 文学部の第二外国語中国語の授業で採用されており、毎年約500名の生徒が利用している。
WEICの代表取締役社長、内山雄輝氏は、「WEICは、教授たちが開発したシステムを自分たちで運用して研究費を稼ぐ“プロジェクト研究所構想”の一環として2004年にスタートした会社。“どうすれば言葉が早くしゃべれるようになるか”が最大の研究テーマだった」と話す。
このプロジェクトは、早稲田大学 文学部教授でNHKの中国語講座にも出演している楊達氏を中心に中国語学科の関係者が集まってできた研究所がベース。内山氏は、「言語を習得するには、コンピュータと学習理論を組み合わせることが最短の方法であり、それを実践するための会社としてWEICを設立した」と話している。
同社のeラーニングシステムは、子どもが言葉を覚えていく過程を8段階に分類し、各段階で必要なことをシステム化したもの。通常200時間かかるといわれている学習内容を、ITと組み合わせることにより65時間で習得できる内容を実現している。特許出願中の「超速徹底トレーニングシステム」における8段階の学習過程は、次のとおり。
内山氏は、「このシステムは、どんな言語にも対応可能。日本語、中国語はもちろん、コンテンツさえあれば、英語でも、韓国語でも、あらゆる言語に対応できる。2007年末から製品が安定してきたので、2008年は販売を拡大する年にしたいと考えている」と話す。
「中国語版は1年前より販売を開始していることから、かなり実績もできてきた。コンテンツさえ作ればゲーム感覚で語学の習得が可能な仕組みが評価され、NHKの中国語講座の教材としてOEMでも提供している。これによりNHKは、テレビ放送とITを融合させた語学教育を実現している」(内山氏)
超速シリーズの最大の特長は、認知言語学をベースにしていることだ。これにより、子どもが自然に言葉を覚える過程のシステム化を実現した。また、中国語版には楊教授が監修したコンテンツを採用。ゲーム感覚で飽きることなく続けられる仕組みの採用も特長のひとつとなっている。
現在、たとえば英会話を学ぼうとすると英会話教室に通うのが一般的だ。しかし会話をベースにした語学教育は、講師によって授業の質に差があるほか、時間の融通が利かない、教室に通っただけで学習した気分になってしまうが実際にはしゃべれないなどの理由から途中で挫折してしまうことが多い。
内山氏は、「耳で聞くことをベースとした語学教育であれば自然に話せるようになる。会話は聞いた音のイメージの集大成だといわれている。たとえば、コップに水を注ぎ続けるといつか水はこぼれる。会話もこれと同じで、聞き続けることで自然に会話ができるようになるというのが認知言語学だ」と話している。
この学習理論とITを組み合わせて実現した超速シリーズの最大のターゲットはIT技術者となる。「現在、日本は技術者不足であり、逆に中国は技術者の就職先が不足している」と内山氏。そこで同社は、中国からの留学生が短期間で日本語を習得できる日本語学習システム「超速日本語」も開発。この超速日本語を中国でも販売展開していく計画だ。
「特に日本に来たいと思っている中国のITエンジニアの日本語研修に非常に大きなチャンスがある。中国には、日本語学校に通う生徒が約68万人いるといわれているが、潜在的な生徒も含めると約300万人の市場がある。その30%のシェアが取れてもかなり大きなビジネスが期待できる」(内山氏)
また、OEMビジネスも有望で、eラーニングシステムのエンジン部分は企業の社内研修にも応用することが可能。すでに、帳票開発とデータ活用のためのソリューションを提供するウイングアークが、社内教育用のツールや営業支援ツールとして、WEICのeラーニングシステムをカスタマイズして活用している。
65時間超速中国語は、WEICのウェブサイトで試用できる。
「言語を習得するにはコンピュータと学習理論を組み合わせることが最短の方法」と、WEICの内山氏。
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