ダイキン工業、基幹システム向けIT基盤をプライベートクラウド上に構築

山田竜司 (編集部)

2013-07-05 13:01

 ダイキン工業は、基幹システムを構成するサーバ、OS、ミドルウェアなどのIT基盤をプライベートクラウド上で構築している。システムを導入したNECが7月5日に発表した。同システムは、ダイキン工業の中国における空調事業と日本における化学事業で先行して稼働を開始した。

 現在、ダイキン工業は、2015年を目標年度として、空調・化学などを中心に海外事業の拡大を加速している。これに併せてグローバルの各拠点が個別に構築した会計・販売・生産などの基幹システム(SAPのERP)を統合、事業拡大の際のシステム対応の早期化や開発、運用、保守を含めたIT費用の削減を目指す。


基幹システム向けIT基盤をプライベートクラウド上で構築

 今回、この取り組みの一環としてダイキン工業の中国における空調事業6社と、日本における化学事業部向けに、基幹システムのIT基盤をNECのデータセンターにプライベートクラウドサービスとして実装し始めた。今後、北米の化学事業をはじめ、順次利用拠点を増やす予定としている。

 これにより、今後の新規拠点の開設やM&Aなどの経営施策に対応し、セキュリティを確保しながらシステムのTCOの約30%削減などを実現し、経営基盤の強化を目指す。

 今回の採用に関してNECは「2010年に自社の基幹システムを全面刷新し、従来はグループ会社ごとに個別に構築・運用していた基幹システムを統合IT基盤上に集約、プライベートクラウド環境でグループ全体に提供した実績が評価された」とコメントしている。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]