キヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ)は10月11日、業務端末としてウルトラブック1万2000台、iPhone5000台を導入することを発表した。グループ経営革新の一環であり、マーケティングと販売力の強化を進めていく。
ウルトラブックはキヤノンMJグループの業務用PCとして10月以降順次導入される。社内ネットワークの無線LAN化を進めて、場所を選ばずにネットワークに接続できるようになり、社内コミュニケーションの活性化と業務の効率化を進めていく。キヤノンMJのビルは2003年に建てられ、当時からフリーアドレス制となっている。
営業職が外出先で利用するツールとしてはiPhoneを採用。すでにiPhone 4Sを2000台以上導入しており、年末までに合計5000台のiPhone 4Sを導入する予定。従来の携帯電話では不可能だった業務資料の閲覧、基幹系システムと連動した各種申請の上長承認が可能になる。また、営業職にはiPadも500台配布している。同社では今後、タブレット端末の採用も拡大していきたい考えだ。
iPhoneは従来から活用している営業管理用のSalesforceとも連携する。営業活動の後で、商談情報をすぐに入力でき、営業部門内で即座に情報を共有して、顧客対応の品質を向上できるという。
これにあわせて、統合コミュニケーション基盤として「Microsoft Exchange Server」と「Microsoft Lync Server」の導入も決めている。メールやスケジューラ、在席管理などと各種のコミュニケーションツールを連動させる。ウルトラブックやスマートフォンのどちらでも、社内外を問わずに業務をこなせるようになるという。