三越伊勢丹は、新宿にオープンしたブランド横断型化粧品店の接客ツールとして、iPadを導入した。システムを納入した五反田電子商事が3月6日に発表した。店頭を訪れた顧客は、悩み別のスキンケア提案などを化粧品ブランドの枠を越えて受けられる。化粧品に強い三越伊勢丹の企業イメージを生かしながら、iPadを活用した新たな接客形態をつくる考えだ。
導入したのは三越伊勢丹が運営する「イセタン ミラー メイク&コスメティクス」。ブランド別にブースが並ぶことの多い従来型の化粧品売り場とは異なり、肌の悩み別などユーザー視点で自由に商品を比較し、購買できる。3月6日に第1号店がルミネ新宿2にオープンした。
店頭におかれたiPadを顧客が自由に利用する
端末を納入したのはiPad向けカタログアプリを開発する五反田電子商事だ。端末には、国内外で20の高級化粧品ブランドの歴史やメイクアップのやり方などウェブおよび雑誌メディアと連動したコンテンツを格納している。店頭で顧客が自ら商品を選んだり、販売員が接客に使ったりする利用方法を想定している。