UNIXサーバ15台をブレードサーバに移行--メインフレームで一元管理

田中好伸 (編集部)

2013-04-04 10:23

 小売業のイズミヤはシステム基盤を刷新、3月14日から稼働させている。構築を支援した日本IBMが4月3日に発表した。UNIXサーバ15台をブレードサーバ「IBM zEnterprise BladeCenter Extention」(zBX)に移行し、現行のメインフレーム「IBM zEnterprise 114」(z114)で構成される「IBM zEnterprise System」に統合した。

 イズミヤは「次世代共通システム基盤の構築」と「ローコスト構造への変革」を目標に、運用管理コスト20%削減を実現するために新しいシステム環境作りに取り組んでいる。

 新基盤となるzEnterprise Systemは、メインフレームのz114と分散システムが稼働する拡張ユニットのzBXで構成される。z114は商品の発注から納品、販売、支払いまでを管理する基幹系システム。今回、稼働開始したzBXは商品情報に関するユーザーとのインプット/アウトプットインターフェースを支えるシステムになる。zEnterprise Systemは、これらの異なるプラットフォームの混在環境を一元管理する。

 イズミヤは今後、100台以上の分散サーバも順次統合する。サーバ設置面積は従来の50坪から5坪に、システムの運用管理コストを20%削減できるという。ホスティングとシステムの移行は、JSOLが担当した。

 1921年5月創業のイズミヤの売上高は3064億円、従業員数2178人(2012年2月期)。衣料品や食料品、電器、家具、レジャー洋品、日用雑貨などの総合小売業を展開。2012年3月末現在で関西地区を中心に87店舗を展開している。

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