ビーコンインフォメーションテクノロジー(ビーコンIT)は2月22日、同社が提供する企業情報ポータル構築ソフトウェア「infoScoop」をオープンソース化し、「infoScoop OpenSource」として無償提供を開始した。ライセンスはLGPLv.3。同社によれば、EIP(Enterprise Information Portal)分野では、国内初のオープンソースソフトウェア(OSS)になるという。
infoScoopは、2005年にビーコンITと三菱UFJインフォメーションテクノロジーが商用ソフトウェアとして開発したもの。EIP構築プラットフォームとして、三菱東京UFJ銀行、日立ビルシステムなどで導入されており、1万ユーザーを超える大規模での稼働実績もあるという。
社内外に存在するさまざまなシステムのデータを、多くの工数をかけてバックエンドで接続するのではなく、標準技術をベースにフロントエンドで統合するというコンセプトで開発されており、幅広いビジネスニーズや変化に柔軟に対応できる点が特徴。従来のアプローチと比較して開発期間を大幅に短縮することが可能という。
ポータルのユーザーインターフェースは、画面上にシンプルな機能を持つ「ガジェット」を自由に配置して構成する。CRMやワークフロー、情報共有基盤など、企業内に存在するさまざまなシステムのフロントエンドをガジェットとして登録し配置できるほか、エンドユーザー側でニュースサイトのRSSや社外のインターネットサービスなどを取り込んで追加できるようにするといった運用も行える。RSSのほか、iCalendar、OpenSocialガジェットなどの標準的な仕様をサポートする。フレームワークとしてガジェット間通信をサポートするため、それを利用したより高度なアプリケーションの開発も可能となっている。フロントエンドの操作性については、ビーコンITのinfoScoop情報サイトでデモを見ることができる。
infoScoopのユーザーインターフェースは、デモ版としてウェブ上でも体験できる
ビーコンITでは、infoScoopのOSS化により「製品の持つ柔軟でシンプルなアーキテクチャを生かしつつ、フィードバックやアイデアの反映を加速させるオープンソース特有の開発スタイルを取り入れていく」としている。商用版のinfoScoopについては、今後もビーコンITより提供される。また、OSS版に関してもメンテナンスサポートサービスを契約することで、商用版と同等のサポートを受けることが可能。参考サポート価格は、300ユーザー規模の場合、年間36万円より(税別、商用DB、ウェブアプリケーションのサポート、高可用性構成サポートはオプション)となっている。
ビーコンITでは、infoScoop OpenSourceの正式リリースに伴い、2010年2月26、27日に明星大学日野キャンパスで開催される「オープンソースカンファレンス2010 Tokyo/Spring」に出展を行うという。
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