ビーコンITは7月19日、同社が開発/販売するデータ連携ツール「BeaconIT Data Integration Suite for EDIデータ加工(BDIS for EDI)」がカシオ計算機の受発注システムに導入されたことを発表した。
カシオ計算機では、市場の変化に対応し、売上利益を最大化することを目的に、システムの再構築プロジェクトをスタート。ERPパッケージを導入し、ほとんどの基幹システムの移行を完了していた。この20年来稼動し続けている国内販売システムは、大規模で複雑化したため、システムのメイン部分をERPに移行し、そのほかは機能別に分割して対応していた。
対象となるEDIシステムは、国内VAN会社を経由して約200店の量販店の受発注データをやり取りしており、国内販売70%を占める重要な仕組みとなっている。EDIデータの多くは取引先ごとに異なる固有のフォーマットで受送信するため、現行システムでは個別にプログラムで処理すると約30人月(3000万円)が必要だった。そこで開発工数の大幅な削減を目標に、BDIS for EDIの導入を決定した。
カシオ計算機では、BDIS for EDIの操作性が良く短期間でのシステム立ち上げが可能なこと、固有フォーマットの作成/変換に対応できること、顧客や項目の増減にフレキシブルに対応できること、誰が作っても同じものができることなどを評価して採用した。
同製品の採用により、EDIシステムの再構築にかかる工数を30人月から10人月に削減したほか、調査も含め3カ月で作業を完了、取引先の変更や増減に柔軟に対応などの効果を上げている。