日本旅行業協会(JATA)とXMLコンソーシアムは10月27日、XMLベースの旅行商品取引向け標準規格の新版「TravelXML 1.4」について、勧告案のパブリックレビューを開始した。11月28日までパブリックレビューを実施し、仕様に対する意見を募る。
TravelXMLは、旅行業向け電子データ交換(EDI)仕様を標準化する規格。データ形式としてXMLを、通信手段としてインターネットを採用することで、国内外の宿泊施設、旅行業者などをリアルタイムに結び、システムの効率向上、業務の高速化、コスト削減、顧客サービス向上を目指す。
新版は、現行版の「TravelXML 1.3」に含まれる全取引仕様に対応するXML Schemaを開発完了したバージョン。これにより、国内外の宿泊と企画旅行商品に関して、カタログ情報の提供から注文、決済までの商取引を、すべて網羅できたことになる。
なお、これまでに旅行関連の製品またはサービスを手掛けるITベンダー20社が、TravelXML対応製品およびサービスの提供を表明した。旅行業界においては、2004年12月より実運用を開始した企業も出てきており、今後も複数の企業が実運用を計画している。