今日は米Appleが新iPadを発表したことで話題になっているが、同社は米国時間3月7日付けでひっそりと企業向けの管理ツールもリリースしている。「Apple Configurator」と名付けられたこのツールは、企業や教育機関向けのモバイルデバイス管理(MDM)ソフトウェアだ。
利用は無料。しかし、Mac App Store経由で提供しているため、利用はMac OS Xプラットフォームに限られる。
Apple Configuratorは、対応デバイスのiPhone、iPad、iPod touchに対して「準備と展開」「監視」「割り当て」という3つのワークフローを提供する。具体的には、一度に30台までのデバイスに各種設定とポリシーを一括適用できるほか、監視対象のデバイスに共通の構成を自動適用したり、Active Directoryからユーザーを自動で追加したりといった機能を提供する。一括して設定できる台数からいって、中小企業や教育機関の研究室向けのツールだと考えられる。
※クリックで拡大画像を表示
米ZDNetに寄稿しているリサーチ会社ForresterのTed Schadler氏は、今後、タブレット端末の業務利用が急速に拡大することをうかがわせる調査結果を示している。Schadler氏によれば、欧州と米国では2016年までに7000万人以上のインフォメーションワーカーが業務でタブレットを利用することになるという。
急速な導入が見込まれるタブレット端末の現状については、世界の労働者の21%が少なくとも1台のApple製デバイスを利用し、そのうちの11%がタブレットを利用しているとの調査結果を明らかにしている。また、今日の米国において、業務で利用されているタッチスクリーン搭載タブレットの65%はiPadであることも示した。
Schadler氏の見解は、米ZDNetのブログ「Apple's New iPad In The Enterprise: Laptop Replacement Gets Closer」に詳しい。
Keep up with ZDNet Japan
ZDNet JapanはFacebookページ、Twitter、RSS、Newsletter(メールマガジン)でも情報を配信しています。現在閲覧中の記事は、画面下部の「Meebo Bar」を通じてソーシャルメディアで共有できます。