レッドハットは11月12日、アプリケーションサーバの最新版となる「JBoss Enterprise Application Platform 5.0」の提供を開始したことを発表した。サポート期間を5年から7年に延長している。
JBoss Enterprise Application Platformはこれまでに企業向けJava仕様「Java EE 5」を実装してきており、最新版の5.0では正式にJava EE 5の認定を受けたアプリケーションサーバとして提供される。
これまでJBoss Enterprise Application Platformは、「Enterprise JavaBeans(EJB) 3.0」や「JPA(Java Persistence API)」、サーバサイドJavaの標準フレームワーク「JSF(Java Server Faces)」、Webサービスを扱うためのAPIである「JAX-WS(Java API for XML-Based Web Services)」が利用可能となっている。これらに加えて5.0ではエンタープライズWebサービスの最新技術「JAX-RS(Java API for RESTful Web Services)」にも対応する。
また最新版となる5.0は、一般的に多く利用されている開発フレームワークのテクニカルサポートも充実させたとしている。次のJava EE 6で採用が予定されているウェブアプリケーションフレームワーク「JBoss Seam 2.2」、多くの開発者に利用されている「Apache Struts」や「Spring Framework」、リッチウェブアプリケーションを開発するフレームワークとして「Google Web Toolki」や「RichFaces」などもテクニカルサポートする。
新アーキテクチャの「JBoss Microcontainer」で、「JMX(Java Management Extensions)」インターフェースを持ったサービスコンポーネントだけでなく、OSGiフレームワーク対応のコンポーネント、POJO(Plain Old Java Object)で記述されたコンポーネントまでを1つのサービスとして統合できる。アプリケーションサーバのカスタマイズが容易になったことで、さまざまなサービスコンポーネントをEnterprise Application Platformに統合できる。
サポート期間は、これまで製品がリリースされてからフルサポート3年、メインテナンスサポート2年の計5年としてきたが、今後はフルサポートを4年、トランジションサポートを1年、メインテナンスサポート2年の計7年としている。