レッドハット、JBossアプリケーションサーバ最新版提供--Java EE 5認定

田中好伸(編集部)

2009-11-12 18:45

 レッドハットは11月12日、アプリケーションサーバの最新版となる「JBoss Enterprise Application Platform 5.0」の提供を開始したことを発表した。サポート期間を5年から7年に延長している。

 JBoss Enterprise Application Platformはこれまでに企業向けJava仕様「Java EE 5」を実装してきており、最新版の5.0では正式にJava EE 5の認定を受けたアプリケーションサーバとして提供される。

 これまでJBoss Enterprise Application Platformは、「Enterprise JavaBeans(EJB) 3.0」や「JPA(Java Persistence API)」、サーバサイドJavaの標準フレームワーク「JSF(Java Server Faces)」、Webサービスを扱うためのAPIである「JAX-WS(Java API for XML-Based Web Services)」が利用可能となっている。これらに加えて5.0ではエンタープライズWebサービスの最新技術「JAX-RS(Java API for RESTful Web Services)」にも対応する。

 また最新版となる5.0は、一般的に多く利用されている開発フレームワークのテクニカルサポートも充実させたとしている。次のJava EE 6で採用が予定されているウェブアプリケーションフレームワーク「JBoss Seam 2.2」、多くの開発者に利用されている「Apache Struts」や「Spring Framework」、リッチウェブアプリケーションを開発するフレームワークとして「Google Web Toolki」や「RichFaces」などもテクニカルサポートする。

 新アーキテクチャの「JBoss Microcontainer」で、「JMX(Java Management Extensions)」インターフェースを持ったサービスコンポーネントだけでなく、OSGiフレームワーク対応のコンポーネント、POJO(Plain Old Java Object)で記述されたコンポーネントまでを1つのサービスとして統合できる。アプリケーションサーバのカスタマイズが容易になったことで、さまざまなサービスコンポーネントをEnterprise Application Platformに統合できる。

 サポート期間は、これまで製品がリリースされてからフルサポート3年、メインテナンスサポート2年の計5年としてきたが、今後はフルサポートを4年、トランジションサポートを1年、メインテナンスサポート2年の計7年としている。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    Google Chrome Enterprise が実現するゼロトラスト セキュリティの最新実情

  2. セキュリティ

    ブラウザの可能性を Google Chrome Enterprise で追究、セキュリティ実現には?

  3. ビジネスアプリケーション

    NTTグループが17万ユーザーの決裁システムを抜本的に改革、プロジェクトの鍵を握るサービスとは

  4. ビジネスアプリケーション

    データリーダーが知っておくべき、AI活用の投資対効果を高める「実効性のある戦略策定」の進め方

  5. モバイル

    目前の「Windows 10」サポート終了、「Windows 11」への移行負担を解消する最適解とは

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]