NECは9月13日、デスクサイドに設置可能な小型ベクトルスーパーコンピュータ「HPCサーバ SX-8i」の販売を開始した。大きさが幅450mm、奥行き700mm、高さ700mm、重さが120kgで、企業や研究所での個人利用に適している。理論最大演算性能は22ギガFLOPS、最大ベクトル性能は16ギガFLOPS。
プロセッサは、同社のスパコン「SX-8」と同じ1チップベクトルプロセッサを1個搭載する。処理性能は従来の小型スパコン「SX-6i」に比べ2倍高い。メモリは最大32Gバイト搭載可能で、プロセッサとのあいだの通信速度は毎秒64Gバイト。
対応OSはSUPER-UX。自動ベクトル化機能を備えたコンパイラや統合プログラム開発環境「PSUITE」、チューニング/移植ツール「FSA/SX」などを用意する。既存のSXシリーズと互換性があり、SXシリーズで利用可能な各種ソフトをそのまま使用できる。
SX-8iの価格は1200万円から。2006年2月に出荷を開始する。NECは今後3年間で300システムの販売を見込む。