ITで業務効率化あるいは生産性向上を図るとしたら、どこから手を付けるべきか――。IT企画関連部署にいる人間であれば、一様に頭を抱える問題かもしれない。その中の一つの答えとして、システムインテグレーター(SIer)大手のTISは、営業マンの移動という“空き時間”に目を付けている。
TISでは、たとえば生命保険の営業担当などの営業マンが、訪問先を移動する合間に、スケジュール調整やメールの参照・返信、訪問先情報の収集といった業務をスマートフォンですましてしまうというモバイルソリューション「SynCube」をこの4月から提供している。同ソリューションは同社のデータセンターを活用したASP型サービスとして提供される(SynCubeのシステム構成)。
SynCubeは、企業内で使われているグループウェアの情報、具体的にはメールやスケジュール(予定表)、アドレス帳(連絡先)、仕事(ToDo)、メモといった情報をスマートフォンとの間で自動的に同期させることができるというもの。情報をどのくらいの間隔で同期させるかはエンドユーザーが個別に設定できるようになっている。
SynCubeの特長としては、たとえばグループウェアに届いたメールなどの情報をスマートフォンにプッシュ型で届けることができる。プッシュ型で情報を同期させることで、いつでも最新の状態にある情報を閲覧・参照できるようになっているのである。また、プッシュ型で情報を同期させることによって、スマートフォンに電波が届くオンライン、電波が届かないオフラインの両方で利用できるようにもなっている。送受信できるメールアカウントは、グループウェア上のアカウントだ。
SynCubeが対応するグループウェアは、「Microsoft Exchange 2000/2003」と「Lotus Notes/Domino 6.0以降」。対応するスマートフォンは、「Windows Mobile」あるいは「Symbian OS」が搭載するもの、具体的には、ウィルコムの「W-ZERO3」「W-ZERO3[es]」「Advanced/ W-ZERO3[es]」、ソフトバンクモバイルの「702NK II」「X01HT」「X01NK」、ノキア製端末「E61」となっている。
システム管理者向けの機能としては、ユーザーIDの追加・変更・削除が自由にコントロールできることに加え、パスワードの変更や失念などによる端末の初期化オペレーションや端末管理、各種ログ収集ができるようになっている。また、ユーザー管理ではウェブブラウザできるようになっている。さらにシステム管理者向けに、サービスを提供するTISからヘルプデスクが提供される。
こうした個人情報を含んだ重要情報を格納した端末を持って外出するとなると、セキュリティ対策が気になるところだが、SynCubeの場合、システム管理者から遠隔操作でデータ削除や端末の初期化ができるようになっている。このほかのセキュリティ対策機能としては、ユーザー認証やデータ暗号化として日立ソフトウェアエンジニアリングの「秘文AE MobilePhone Encryption」、ウイルス対策としてシマンテックの「Symantec Mobile Antivirus for Windows Mobile」がオプションとして提供される。
価格は、初期費用として1契約あたり税別5万円、月額利用料として1ユーザー(1端末)あたり税別1800円となっている。基本契約として最小ユーザー数が10ユーザー、基本契約期間は3カ月となっている。
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