インテル、「Nehalem-EX」を発表--Xeon史上最大のパフォーマンス向上

新澤公介(編集部)

2010-03-31 11:00

 インテルは3月31日、拡張性を重視したサーバ用プロセッサ「インテル Xeon プロセッサー 7500番台」(開発コード名:Nehalem-EX)を発表した。CPUの技術革新だけでなく、メモリやI/O、プラットフォームといったすべての機能を拡張している。

 7500番台は、拡張性の高いパフォーマンスや、柔軟性のある仮想化機能、信頼性の高さが特長だ。信頼性については、サーバのエラーを検知したり修正したりする「マシン・チェック・アーキテクチャ(MCA)」技術を実装するなど、20以上の機能を向上させている。仮想化機能については、I/Oの仮想化や仮想サーバとの連携を行っている。

徳永貴士 徳永貴士氏

 パフォーマンスについては、「過去のG4プロセッサの飛躍に比べて、最も大きなパフォーマンス向上」とインテル マーケティング本部エンタープライズ・プラットフォーム・マーケティング統括部長の徳永貴士氏は強調する。7500番台は、7400番台(開発コード名:Dunnington)と比べて、パフォーマンスが最大3.8倍向上したという。

 徳永氏は、「サーバを集約し運用面でのコスト削減を求めるユーザーが増えている。インテルが集約性の向上を図り、多くの問題を解決できるように努めていきたい」と述べている。

 徳永氏によると、開発コード名の最後に付くアルファベット2文字は、ユーザーのニーズに合わせた開発方針としての意味があるという。例えば今回の“EX”はEXpandableの略で、拡張性の高さを意味している。このほか、“EP(Efficient Performance)”は汎用性と効率性を、“MC(Mission Critical)”は信頼性と柔軟性を、“EN(ENtry)”は経済的で信頼性の高さを、それぞれ意味しているという。

インテル Xeon プロセッサ7500番台と6500番台の製品仕様
製品名コア数/スレッド数動作周波数熱設計電力(TDP)インテルターボ・ブースト・テクノロジーL3キャッシュQPI価格
X75608/162.26130対応24Mバイト6.433万5420円
X75508/162.00130対応18Mバイト6.424万7930円
E75406/122.00105対応18Mバイト6.417万9880円
E75306/121.86105対応12Mバイト5.8612万6370円
E75204/81.8695非対応18Mバイト4.87万7770円
L75558/161.8695対応24Mバイト5.8628万6810円
L75456/121.8695対応18Mバイト5.8618万9600円
X75426/62.66130対応18Mバイト5.8617万9880円
X65508/162.00130対応18Mバイト6.422万3580円
E65406/122.00105対応18Mバイト6.415万5530円
E65104/81.73105非対応12Mバイト4.86万7590円
価格は1000個受注時の単価

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