インテルは3月31日、拡張性を重視したサーバ用プロセッサ「インテル Xeon プロセッサー 7500番台」(開発コード名:Nehalem-EX)を発表した。CPUの技術革新だけでなく、メモリやI/O、プラットフォームといったすべての機能を拡張している。
7500番台は、拡張性の高いパフォーマンスや、柔軟性のある仮想化機能、信頼性の高さが特長だ。信頼性については、サーバのエラーを検知したり修正したりする「マシン・チェック・アーキテクチャ(MCA)」技術を実装するなど、20以上の機能を向上させている。仮想化機能については、I/Oの仮想化や仮想サーバとの連携を行っている。
パフォーマンスについては、「過去のG4プロセッサの飛躍に比べて、最も大きなパフォーマンス向上」とインテル マーケティング本部エンタープライズ・プラットフォーム・マーケティング統括部長の徳永貴士氏は強調する。7500番台は、7400番台(開発コード名:Dunnington)と比べて、パフォーマンスが最大3.8倍向上したという。
徳永氏は、「サーバを集約し運用面でのコスト削減を求めるユーザーが増えている。インテルが集約性の向上を図り、多くの問題を解決できるように努めていきたい」と述べている。
徳永氏によると、開発コード名の最後に付くアルファベット2文字は、ユーザーのニーズに合わせた開発方針としての意味があるという。例えば今回の“EX”はEXpandableの略で、拡張性の高さを意味している。このほか、“EP(Efficient Performance)”は汎用性と効率性を、“MC(Mission Critical)”は信頼性と柔軟性を、“EN(ENtry)”は経済的で信頼性の高さを、それぞれ意味しているという。
製品名 | コア数/スレッド数 | 動作周波数 | 熱設計電力(TDP) | インテルターボ・ブースト・テクノロジー | L3キャッシュ | QPI | 価格 |
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X7560 | 8/16 | 2.26 | 130 | 対応 | 24Mバイト | 6.4 | 33万5420円 |
X7550 | 8/16 | 2.00 | 130 | 対応 | 18Mバイト | 6.4 | 24万7930円 |
E7540 | 6/12 | 2.00 | 105 | 対応 | 18Mバイト | 6.4 | 17万9880円 |
E7530 | 6/12 | 1.86 | 105 | 対応 | 12Mバイト | 5.86 | 12万6370円 |
E7520 | 4/8 | 1.86 | 95 | 非対応 | 18Mバイト | 4.8 | 7万7770円 |
L7555 | 8/16 | 1.86 | 95 | 対応 | 24Mバイト | 5.86 | 28万6810円 |
L7545 | 6/12 | 1.86 | 95 | 対応 | 18Mバイト | 5.86 | 18万9600円 |
X7542 | 6/6 | 2.66 | 130 | 対応 | 18Mバイト | 5.86 | 17万9880円 |
X6550 | 8/16 | 2.00 | 130 | 対応 | 18Mバイト | 6.4 | 22万3580円 |
E6540 | 6/12 | 2.00 | 105 | 対応 | 18Mバイト | 6.4 | 15万5530円 |
E6510 | 4/8 | 1.73 | 105 | 非対応 | 12Mバイト | 4.8 | 6万7590円 |