インテル、Nehalem-EPの上位モデル「Westmere-EP」--パフォーマンスは最大2.5倍

新澤公介(編集部) 2010年03月17日 11時00分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 インテルは3月17日、サーバ用プロセッサ「インテル Xeon プロセッサー 5600番台」を発表した。開発コード名は「Westmere-EP」。2009年3月に発表した「Nehalem EP 5500番台」を微細化したものになる。

徳永貴士 徳永貴士氏

 インテル マーケティング本部エンタープライズ・プラットフォーム・マーケティング統括部長の徳永貴士氏は、今回の製品について、「プラットフォームを考慮したバランスがとれた革新。改正省エネ法の施行にも対応した効率性を備えている」とコメント。また、「5500番台も非常に好評だったが、これをさらに向上したのが5600番台となる」と紹介した。

 5600番台は、5500番台と比べパフォーマンスが大きく向上しているという。インテルでは、既存の5500番台を「Basic」、5600番台を「Standard」「Advanced」と位置づけ、パフォーマンスによって顧客への選択肢を提供するとしている。それぞれのパフォーマンスを比べた場合、Basicモデル「5507」とStandardモデル「5620」では1.4倍、Standardモデル「5640」とAdvancedモデル「5650」では1.3倍向上している。徳永氏は、「AdvancedとBasicを比べた場合、最大2.5倍のパフォーマンス向上が見込める」としている。

 仮想環境では、2006年に発表した5100番台と今回の5600番台を比べると、パフォーマンス向上は約8倍となる。これについて徳永氏は、「プラットフォーム全体の革新もあるが、ソフトウェアベンダーと連携して実装を進めたのが大きな起因になっている」と説明している。

 セキュリティ機能については、「仮想化において重要視される項目」(徳永氏)と位置づけており、「仮想環境ではハードとソフトが密接に連携する必要がある」と説明する。インテルと仮想化ベンダーが連携して命令セットの拡張を行っており、1つの仮想マシンをほかの仮想マシンと分離して利用したり、ハードとソフト間の信頼性を維持したセキュアな環境で利用したりできる。

 加えて、米国政府の次世代標準暗号化方式「AES」を採用しており、ハードが暗号化の処理を特定し高速化することが可能になった。「5500番台でサポートできるSSL環境下のユーザー数が1万500人だとすると、5600番台では1万6000人のユーザーをSSL環境下でサポートできる」と徳永氏は説明する。

 徳永氏は、「インテルは2005〜2006年頃からパフォーマンスだけでなく、さまざまな機能や仮想化技術、そしてセキュリティ面を強化している」とし、「古いシステムを維持するだけでも企業にはコストがかかる。新しい機能と次の拡張に備えた投資を考えてほしい」と訴えている。

インテル Xeon プロセッサー5600番台と3600番台の製品仕様
製品名コア数/スレッド数動作周波数熱設計電力(TDP)インテルターボ・ブースト・テクノロジーL3キャッシュQPI価格
X56806/123.33GHz130W対応12Mバイト6.4015万1080円
X56706/122.93GHz95W対応12Mバイト6.4013万820円
X56606/122.80GHz95W対応12Mバイト6.4011万750円
X56506/122.66GHz95W対応12Mバイト6.409万490円
E56404/82.66GHz80W対応12Mバイト5.866万7590円
E56304/82.53GHz80W対応12Mバイト5.865万60円
E56204/82.40GHz80W対応12Mバイト5.863万5160円
X56774/83.46GHz130W対応12Mバイト6.4015万1080円
X56674/83.06GHz95W対応12Mバイト6.4013万820円
L56406/122.26GHz60W対応12Mバイト5.869万490円
L56304/82.13GHz40W対応12Mバイト5.865万60円
L56094/81.86GHz40W非対応12Mバイト4.83万9970円
W36806/123.33GHz130W対応12Mバイト6.409万760円
価格は1000個受注時の単価

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事を読んだ方に

関連キーワード
クラウド基盤

関連ホワイトペーパー

連載

CIO
シェアリングエコノミーの衝撃
デジタル“失敗学”
コンサルティング現場のカラクリ
Rethink Internet:インターネット再考
インシデントをもたらすヒューマンエラー
トランザクションの今昔物語
エリック松永のデジタルIQ道場
研究現場から見たAI
Fintechの正体
米ZDNet編集長Larryの独り言
大木豊成「仕事で使うアップルのトリセツ」
山本雅史「ハードから読み解くITトレンド放談」
田中克己「展望2020年のIT企業」
松岡功「一言もの申す」
松岡功「今週の明言」
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
林 雅之「デジタル未来からの手紙」
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
大河原克行「エンプラ徒然」
内製化とユーザー体験の関係
「プロジェクトマネジメント」の解き方
ITは「ひみつ道具」の夢を見る
セキュリティ
エンドポイントセキュリティの4つの「基礎」
企業セキュリティの歩き方
サイバーセキュリティ未来考
ネットワークセキュリティの要諦
セキュリティの論点
スペシャル
エンタープライズAIの隆盛
インシュアテックで変わる保険業界
顧客は勝手に育たない--MAツール導入の心得
「ひとり情シス」の本当のところ
ざっくり解決!SNS担当者お悩み相談室
生産性向上に効くビジネスITツール最前線
ざっくりわかるSNSマーケティング入門
課題解決のためのUI/UX
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
「Windows 10」法人導入の手引き
ソフトウェア開発パラダイムの進化
エンタープライズトレンド
10の事情
座談会@ZDNet
Dr.津田のクラウドトップガン対談
Gartner Symposium
IBM World of Watson
de:code
Sapphire Now
VMworld
Microsoft WPC
Microsoft Connect()
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell Technologies World
AWS re:Invent
AWS Summit
PTC LiveWorx
吉田行男「より賢く活用するためのOSS最新動向」
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
中国ビジネス四方山話
ベトナムでビジネス
日本株展望
企業決算
このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]