富士通は12月22日、茨城県那珂市が2006年10月に開館を予定している市立図書館のシステム構築を受注したと発表した。
那珂市は、那珂(なか)町と瓜連(うりづら)町が合併して1月21日に誕生した市。市立図書館の設立にあたり、市民の利便性、安全性を考慮し、富士通の非接触型手のひら静脈認証技術を採用することになった。
複雑な手のひらの静脈パターンにより高い認証精度を確保できること、体内情報のため複製することが困難であること、非接触方式のため衛生面で優れていること、などを評価した。
市立図書館の利用者は、手のひら静脈認証利用とICチップ内蔵の利用者カード発行のどちらかを選択できる。手のひら静脈認証利用を選択した場合、認証装置に“手のひら”をかざすことにより、事前に登録されている静脈パターンと照合され、利用者本人と確認される。認証されると、カードレスで図書を借りたり、 AVコーナーの利用を申し込んだりすることなどが可能になる。