富士通は2006年3月末までに、中国の上海および北京に「Platform Solution Center」を開設する。富士通 取締役専務 経営執行役専務の伊東千秋氏が、シーネットネットワークスジャパンとのインタビューの中で明らかにした。
同センターは、顧客に提供するシステムを総合的に検証・評価するための施設。2004年12月に東京都内に最初のセンターを開設し、2005年5月には富士通アジアがシンガポールにて同様の施設を開設した。
伊東氏は、こうしたセンターにてサーバなどのシステムを実際に顧客に見てもらうことが販売促進に大きく貢献していることから、「システムも訪問販売の時代から店舗販売の時代になったと実感している。今後アジアでの販売拡大に向けて、中国をはずすわけにはいかない」と、新センター開設に向けた思いを語った。
中国でのセンターの開設は、富士通のグローバル戦略の一環となる。伊東氏は、富士通にとって2006年が中国進出元年だとし、「中国における富士通のプレゼンスは現時点では低いが、ビジネスの中心である上海と、政治の中心である北京にソリューションセンターを開設することで、富士通の名を広めたい」とした。