NASAのエイムズ・リサーチ・センターは米国時間4月24日、M2Miと提携し、「nanosat(小型衛星を意味するnanosatelliteを略した言葉)」と呼ばれる小型衛星を開発すると発表した。両者は提携の下、産業界での利用を想定した低地球軌道の電気通信システムを開発する計画だ。
エイムズ・リサーチ・センターのディレクターPete Worden氏は「NASAは企業と協力しながら、宇宙に新しいエコノミーを確立したい」と声明で述べている。
このたびのM2Miとの契約は、NASAにとって3度目の公式な研究開発契約である。ソフトウェアおよびGPSセンサーを開発するM2Miはカリフォルニア州マウンテンビューにあるNASAのMoffett Fieldにオフィスを構える。NASAはここ2年、マシンやロボットに互いに自動的に通信させる、マシン・ツー・マシン(M2M)インテリジェンスの技術をM2Miと協力して開発している。NASAが過去に研究開発契約を結んだ企業にはGoogleが含まれている。
小型サテライトとは、重さが11〜110ポンド(約5〜50kg)のものを指す。NASAは開発した小型サテライト群を、低地球軌道に展開し、VoIPや動画、データ交換機能を擁したいわゆる第5世代ネットワークをつくる計画だ。M2Miの最高経営責任者(CEO)Geoff Brown氏は「小型サテライト群は、包括的かつグローバルな宇宙ベースの通信用ハイスピードネットワークになる」と声明で述べた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ