米Wind Riverの商用Linux、NASA宇宙船に搭載へ

目黒譲二 2007年06月26日 10時48分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 米Wind Riverはこのほど、Honeywell Aerospaceが、2009年11月に開始予定の米国航空宇宙局(NASA)のミッション「Space Technology 8(ST8)」で実証実験を行う「ディペンダブルマルチプロセッサ(Dependable Multiprocessor)」と呼ばれる技術の開発支援のために、Wind Riverの商用Linuxソリューション「Wind River; Platform for Network Equipment, Linux Edition(Wind River Platform NE, Linux版)」を採用したと発表した。

 ST8は、NASAのNew Millennium Programの一環として行われるミッションで、HoneywellはST8ディペンダブルマルチプロセッサ開発プロジェクトの主契約会社。同社が宇宙ミッションのためにLinuxプラットフォームを選択するのは、この契約が初めてとなる。

 Wind River Platform NE, Linux版は、ST8宇宙船に搭載の科学的な処理、実験データの処理を支援する基幹OSとして使用される。

 ディペンダブルマルチプロセッサは、NASAが実施する将来的な探査ミッションに向けた、新世代の宇宙船やロボット工学を創造する技術。オンチップおよびFPGAベース双方のアルゴリズムコプロセッサを搭載可能な最先端のCOTS(Commercial Off-The-Shelf)ベースのスーパーコンピュータアーキテクチャで構成される。

 絶えず変化するミッション環境やミッションアプリケーションの緊急度に応じてCOTSベースのコンピュータシステムに適用された耐障害性レベルを自動的に最適な状態に設定でき、宇宙船上で自らのデータの処理・分析を行って、観測内容について瞬時に決定を下すことが可能になるため、データを地球に送信して返答を待つ必要がなくなるという。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事を読んだ方に

関連キーワード
OS

連載

CIO
IT部門の苦悩
Rethink Internet:インターネット再考
インシデントをもたらすヒューマンエラー
トランザクションの今昔物語
エリック松永のデジタルIQ道場
研究現場から見たAI
Fintechの正体
米ZDNet編集長Larryの独り言
大木豊成「仕事で使うアップルのトリセツ」
山本雅史「ハードから読み解くITトレンド放談」
田中克己「2020年のIT企業」
松岡功「一言もの申す」
松岡功「今週の明言」
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
林 雅之「デジタル未来からの手紙」
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
大河原克行「エンプラ徒然」
内製化とユーザー体験の関係
「プロジェクトマネジメント」の解き方
ITは「ひみつ道具」の夢を見る
セキュリティ
「企業セキュリティの歩き方」
「サイバーセキュリティ未来考」
「ネットワークセキュリティの要諦」
「セキュリティの論点」
スペシャル
ざっくりわかるSNSマーケティング入門
課題解決のためのUI/UX
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
「Windows 10」法人導入の手引き
ソフトウェア開発パラダイムの進化
エンタープライズトレンド
10の事情
座談会@ZDNet
Dr.津田のクラウドトップガン対談
Gartner Symposium
IBM World of Watson
de:code
Sapphire Now
VMworld
Microsoft WPC
Microsoft Connect()
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell EMC World
AWS re:Invent
AWS Summit
PTC LiveWorx
より賢く活用するためのOSS最新動向
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
中国ビジネス四方山話
ベトナムでビジネス
米株式動向
日本株展望
企業決算